日本はマイナンバー統合に向けて紙の健康保険証を廃止する計画を維持






就任記者会見に臨む福岡高麿厚生労働相=東京都千代田区で2024年10月2日、肥沼直宏撮影

東京—福岡高麿厚生労働大臣は10月2日、現在の紙の健康保険証を12月に廃止し、国民のマイナンバーと統合して統一的な「マイナンバー健康保険証」を作成する計画を再検討しないと述べた。

福岡氏は同日の就任記者会見で「紙の保険証の新規発行を12月2日に終了する方針は堅持したい」と述べた。

同氏の発表は、自民党総裁選でICチップ付き保険証マイナンバーと並行して従来型カードを維持する可能性を挙げ、計画の見直しを示唆した石破茂首相の発言とは対照的だった。

福岡氏は記者団に「総裁選でこの問題が争点となる中、さまざまな懸念の声が寄せられていると承知している。今回の変更で国民に戸惑いを与えないよう慎重に対応したい」と述べた。

先月の自民党総裁選で、立候補者9人のうちの1人である石破氏は、「マイナンバー健康保険への移行に納得できない、あるいは悩んでいる人がたくさんいるのであれば、国民健康保険への移行を検討するのはごく自然なことだ」と述べた。 (クラシックカードを)マイナンバー保険証と併用する可能性。」

厚生労働省によると、8月末時点でマイナンバー健康保険証を利用している国民は12.43%にとどまる。医療の向上を目指す日本医師歯科医師会は10月1日、保険証のマイナンバーを巡る「医療現場でトラブルが相次いでいる」として、従来の医療のあり方を求める声明を発表した。石破氏が自民党選挙中に示唆したように、保険証は維持されるべきだ。

【肥沼尚宏、松本幸樹】

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