日本の岸田文雄首相は金曜日、この政策に対する国民の懐疑にもかかわらず、政府は健康保険証を廃止し、その機能を「マイナンバー」IDカードと組み合わせる計画を基本的に維持すると述べた。
しかし岸田氏は記者会見で、政府は秋までに必要な査察を実施し、その結果を評価した上で「追加の時間が必要かどうか」判断すると述べた。
岸田文雄首相は2023年8月4日、東京の官邸で記者会見し、2024年に健康保険証を廃止し、その機能を「マイナンバー」身分証明書と統合するという政府の計画について語った。(共同通信)==共同通信
マイナンバーカードに関連した個人情報の漏洩や登録ミスが相次ぎ、本人確認システムに対する国民の不安が高まり、岸田内閣支持率がここ数カ月で低下するきっかけとなった。
岸田氏は、統合計画を推進する目的で、政府はすべての関連データを見直すことで国民識別システムへの信頼を高めることを優先すると述べた。
マイナンバーカード制度の問題を謝罪し、「国民の信頼を回復し、我が国に不可欠なデジタル改革を真剣に進める」と述べた。
政府は方針転換への懸念を払拭する一環として、マイナンバーカードを持たない人やマイナンバーカードの登録をしていない人に対し、最長5年間「身分確認証明書」の利用を認める。岸田氏は語った。
2022年10月、河野太郎デジタル大臣は突然、2024年秋に国民保険証とマイナンバーカードを統合する計画を提案したが、日本はデジタル変革において他の主要経済国に後れを取っている。
しかし、多くのマイナンバーカードには、国の給付金を受け取るための銀行口座など、他人の情報が誤って登録されていた。
こうした問題への国民の意識が高まっているにもかかわらず、6月上旬には現行の健康保険証制度を廃止し、マイナンバーカードの使用を義務付ける法案が成立した。
政府内調査としては異例のことだが、個人情報保護委員会は河野長官率いる公共団体への行政指導を視野に、デジタル庁に対する立ち入り調査を開始した。
共同通信が先月実施した世論調査では、回答者の76.6%がマイナンバー統合計画の延期または中止を望む一方、一部の与党幹部は計画の中止を求めていることが明らかになった。
2016年に開始されたマイナンバーIDカード制度では、日本に住むすべての国民と外国人に、税や社会保障情報などのさまざまな個人データを紐づける12桁の番号が付与される。
保健省によると、7月23日時点でマイナンバーカード保有者の約7割に当たる約6534万人がすでにマイナンバーカードを健康保険証として利用登録している。
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