財務省高官は月曜、円が当局が円安を抑制するためにこれまで介入してきた水準に近づいていることから、日本は円の不安定な変動に対して「いつでも」適切な措置を講じる用意があると新たな警告で述べた。
同国のトップ外国為替外交官、神田正人氏は、市場が警戒する中、円の急激な変動が経済に悪影響を与えることに懸念を表明し、円を買ってドルを売る新たな為替操作が行われる可能性があると述べた。
日銀は最近の円安がインフレに与える影響も注視している。 6月13日と14日の金融政策決定会合で表明された見解の概要によると、一部の理事会メンバーは、インフレ加速の見通しの中で中銀が利上げを検討する必要性について議論した。
神田国際財務副大臣は記者団に対し「過度の変動は経済に悪影響を与える。いつでも適切な措置を講じる用意がある」と述べた。
米国は先週、日本を為替操作国の監視リストに戻したが、日本の当局者らは、この指定は米国が東京の為替政策に異議を唱えていることを意味するものではないと述べた。
日米の大きな金利差が円安の継続につながっている。 日本は海外のエネルギーと原材料に大きく依存しており、円安により輸入コストが高騰している。
日銀が3月に17年ぶりの利上げを実施し、最近では国債購入額の縮小を決定するなど、金融刺激策の縮小を決定したにもかかわらず、通貨安は続いており、アナリストらによれば、これが円購入を促す要因となる可能性があるという。 。
日本の当局者らは特定の円水準を念頭に置いていないとしているが、苅田氏は経済のファンダメンタルズを反映して通貨の動きが安定すべきだと繰り返した。
「経済指標の発表や誰かの発言で(ドルが)数円動く場合、その変動はファンダメンタルズに基づくものではない。こういう時は投機筋によるものと判断せざるを得ない。 」 彼は言った。
関連報道:
米国の利下げ期待が後退し、ドルは159円で2カ月ぶりの高値を記録
米国、日本を1年ぶりに為替操作国の監視リストに戻す
日本の貿易赤字は1兆2200億円、5月の輸出は過去最高を記録