2024年7月17日 14時59分(日本時間)
鮮やかな逆転勝利はまるでドラマのようだった。 近年、日本の女子ゴルファーの台頭はめざましい。 日本の女子ゴルフは黄金時代を迎えたといえる。
日本人ゴルファーの古江彩佳がアムンディ・エビアン選手権で初のメジャータイトルを獲得した。 古江選手はメジャータイトルを獲得した5人目の日本人ゴルファーです。
選手権最終ラウンドの最終ホールで古江はロングパットを沈め、3連続バーディーを奪った。 そして最終ホールでイーグルを決めて優勝した。 彼女の素晴らしいパフォーマンスは温かい拍手に値します。
東京オリンピック出場権を逃した失望の末、2021年エビアン選手権への出場権を逃した古江にとって、この選手権は特別な意味を持っていた。 この年、古江は4位に終わった。 今回はパリ五輪出場を逃し、悔しさを胸に大会に臨んだ。
優勝後の涙と言葉には彼女の本当の気持ちが表れていた。 古江さんは「パリには行けなかった」と語った。 [Olympics]「でも、フランスで大きなタイトルを獲得したことで、自分の感情を乗り越えることができました。」
古江選手は2000年度生まれの優秀な女子ゴルファー、いわゆる「プラチナ世代」のリーダー。 身長1メートル53とLPGAツアー選手の中でも際立って小柄だが、精度の高いショットとパットで安定した強さを発揮する。
ゴルフ界はフィジカルの強さが主流で、体格の良いプレーヤーがショットで飛距離を狙う時代に、彼女は卓越したテクニックで勝負する。 古江は、スポーツにおいて重要なのは体の大きさだけではないことを示した。 彼女の勝利は、体力的に恵まれていない他のスポーツの選手たちにとっても励みになったに違いない。
1977年に樋口久子が女子プロゴルフ選手権で優勝して以来、日本の女子ゴルファーは40年以上メジャータイトルを獲得できなかった。 しかし、渋野日向子が2019年の全英女子オープンで優勝し、それ以来、次々とメジャータイトル優勝者が突然現れた。
特に日本の女子ゴルファーの躍進は目覚ましい。 元世界ランキング1位の宮里藍に影響を受け、切磋琢磨してきた選手も多い。 おそらくこの状況が好結果の理由だろう。
全米女子オープンを2度優勝している笹生優花と、今年の女子プロゴルフ選手権で準優勝した山下美優がパリオリンピックに出場する。 日本人ゴルファーの活躍が期待されます。
日本の強みとされる柔道やレスリングに加え、やり投げ、フェンシング、卓球などの種目でも女子選手のオリンピックメダルが期待されている。
7月26日にパリでオリンピックが開幕します。 選手たちの活躍から目が離せない夏になりそうだ。
(読売新聞 2024年7月17日より)