VOX POPULI: 日本の校歌の歌い方における「世代交代」

私が校歌に興味を持ったのは小学生の頃でした。 1976年の夏、全国高校野球選手権大会の本拠地である甲子園球場では桜美林高校の校歌が流れていた。

その歌詞は、「ああ、オーバーライナー…イエス、イエス、イエスと叫びましょう。」というもので、私の学校の歌詞には「先生に感謝して、勉強して健康でいてね。」というような歌詞が含まれていましたが、それとは大きく異なりました。

桜美林が甲子園初出場で優勝して以来、校歌を何度も聞きました。

新聞記者になって地元の高校野球を取材するようになってから、校歌は実に多様であることに気づきました。

古風な歌詞のものもあれば、ポップソングのような楽しくリズミカルなメロディーのものもありました。独特の擬音がちりばめられた文章や英語で始まる文章もあった。

東京大学名誉教授で『航海しよう!』の著者である渡辺博史氏(71)は、今もそれを続けている。」

第二次世界大戦中は検閲を受けていました。しかし日本の敗戦後、一部の文書が民主主義の出現により適した言語に書き換えられる「戦後処理」を受けた。

近年、型にはまらないメロディーが導入されるなど「世代交代」が起きていると言われています。

校歌を学校や地域社会だけで歌っていた時代は終わりました。今ではスポーツ大会や交流プログラムなどで「外の世界」に触れることが多くなり、生徒たちは当たり前のように他校の歌を耳にするようになりました。

今夏の全国高校野球選手権大会が8月23日に閉幕した。

優勝したのは校歌が韓国語の京都国際高等学校だったため、SNS上には到底容認できないコメントが投稿された。

「しかし、この曲は今日の日本社会の多様性について言及しています」と渡辺は強調した。 「実際、それはトレンドに非常に自然に適合しています。」

最終試合は最後まで波乱の展開となった。フィールドの外からの騒音など、選手たちは全く関係なく、試合に夢中だった。

本当に素晴らしい試合だったので、あの騒音が気になっていたのが恥ずかしかったです。

–朝日新聞、8月24日

* * *

Vox Populi、Vox Dei は、文化、芸術、社会のトレンドや発展など、幅広いトピックをカバーする人気の日刊コラムです。朝日新聞のベテラン記者が執筆したこのコラムは、現代日本とその文化について有益な視点と洞察を提供します。

louis

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です