第二次世界大戦後、日本では有罪判決が覆された殺人事件の再審が少なくとも17件あり、そのうち12件で検察官が再審開始の判決に対して控訴しており、そのことが再審終了の遅れにつながっているという。情報源に。
日本弁護士連合会などによると、12件の中で再審開始決定までに最も時間がかかったのは、茨城県布川事件だった。
この事件では、水戸地裁土浦支部が2005年9月、殺人と強盗の罪で無期懲役刑を言い渡された男性2人に対する再審開始の決定をしたが、判決は最高裁が上告を棄却したことで確定しなかった。約4年3カ月後に検察が控訴。
一方、2012年6月の東京電力社員殺害事件の再審判決は、検察側が最高裁への上告をせず、わずか約2カ月で確定した。
1966年に起きた殺人事件、袴田巌さん(88)の再審開始決定が9月26日に静岡地裁で言い渡される予定 袴田さんの再審開始決定まで約9年かかった。
龍谷大学の斉藤司教授は「検察が控訴すると新たな裁判の開始がさらに困難になるため、こうした動きを禁止する法改正が必要だ」と述べた。