中国軍は台湾周辺で2日間の軍事演習を開始したと発表した。
台湾の新総統就任からわずか数日後、中国政府は、これは台湾におけるいわゆる「分離主義的行為」に対する「懲罰」であると述べた。
中国東部戦区は木曜日、海軍が模擬戦闘の準備をしている様子を映す演習の動画をソーシャルメディアに投稿した。
一方、台湾は中国のフリゲート艦と遭遇したとする巡視船の映像を公開した。
事件は台湾の離島付近で発生したとみられる。
中国軍は演習の地図を公開し、台湾周辺の赤色でマークされた地域を示した。
中国政府は、演習は木曜日と金曜日に行われると発表し、軍隊は引き続き海と陸で攻撃やその他の演習を行うと付け加えた。
日本の石垣島は台湾に近い島です。
住民らは、この訓練には懸念があると述べている。
台湾の頼清徳総統が就任演説を行い、その中で「一つの中国」原則を受け入れないことを示唆した後、緊張が高まった。
これは中国政府の強い反応を引き起こした。
中国外務省報道官は「台湾の独立を求める勢力は、中国の完全統一に向けた歴史の流れを前に困難に直面するだろう」と述べた。 »
この演習は、以前に計画されていた頼総統と台湾海兵隊との会談と同時に行われた。
頼氏は「たとえ台湾が外部からの課題や脅威に直面しているとしても、我々は自由と民主主義、そして地域の平和と安定の価値を守り続ける」と述べた。 »
頼氏は訪問中、北京演習についてはコメントしなかった。
中国軍はこの地域で演習を実施することで台湾に圧力をかけている。
しかし、笹川平和財団の上級研究員、大原凡治氏によると、中国政府は今回の演習はそれほど複雑なものではなく、実弾の使用も含まれないことを明らかにしたという。
専門家によると、「中国政府は米国や日本との緊張を過度に高めずに台湾を懲罰する義務があると感じる可能性がある」という。
中国は2022年、当時のナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問に応じて大規模な演習を実施した。
演習中、中国軍は台湾近海に向けて弾道ミサイルを発射し、一部は日本の排他的経済水域内に着弾した。