韓国の最高裁判所は、別の日本企業に対し、徴用工をめぐり訴訟を起こした原告らへの損害賠償を命じた下級裁判所の判決を支持した。
最高裁判所は木曜日、日本の中央部、富山県に本拠を置く機械メーカー、不二越に対する3件の訴訟で判決を下した。
原告は、第二次世界大戦中に同社で強制的に働かされたと主張する元韓国人労働者と、悲しみに暮れる労働者の家族らだ。
下級裁判所は原告側勝訴の判決を下し、不二越に損害賠償の支払いを命じたため、同社は上級裁判所に控訴した。
控訴の棄却により賠償命令が確定した。
日本政府は、賠償請求権の問題は、両国が国交正常化した1965年の二国間協定によって完全かつ最終的に解決されたと主張している。
しかし、韓国最高裁判所は、個人の救済を求める権利はこの協定の対象ではないと述べた。
最高裁判所はこれまでに12件の戦時中の労働争議で日本企業に損害賠償の支払いを命じた。
原告を支援する団体によると、同様の訴訟が約60件下級裁判所で係争中であり、上級裁判所もこれらの訴訟で同様の判決を下す可能性があるという。
日本の林芳正官房長官は記者団に対し、木曜日の決定は明らかに1965年の合意に反するものであり、極めて遺憾で全く容認できないと述べた。
同氏は、政府が韓国に抗議を行ったと述べた。
同氏は、韓国政府が昨年3月に発表したプログラムに基づき、政府系財団が日本企業に代わって損害賠償を支払うと発表したと付け加えた。
林氏は、韓国政府が裁判所の判決を遵守するためにこの措置を活用することを期待していると述べた。