日本は金曜日、北朝鮮が両国国境近くの地域に移動した翌日、ウクライナ戦争への参加の可能性を理由にロシアに北朝鮮軍を派兵することに深刻な懸念を表明した。
林芳正官房長官も、最近の北朝鮮とロシアの軍事協力の深化は、日本周辺地域の安全保障への影響を考慮すると懸念されると述べた。
2024年10月25日に東京で記者会見する林芳正官房長官(共同通信)
林政府報道官は定例記者会見で、「政府は、ロシアのウクライナ侵攻に参加する可能性を含め、北朝鮮軍のロシア派兵を深刻な懸念をもって監視している」と述べた。
ウクライナは木曜日、北朝鮮兵士が訓練を終えた後、ウクライナ国境に近いロシア西部のクルスク地域に移動したと発表した。
韓国国家情報院は、北朝鮮が特殊部隊の隊員約1500人をロシアに派遣したが、実際の数は100人未満と推定されるとウクライナ軍関係者が述べた。
関係者によると、ソウルと北朝鮮の間の緊張が高まる中、ロシアに派遣される北朝鮮兵士のほとんどは特別な技能を持っているとは考えられておらず、前線に派遣されるかどうかはまだ明らかではないという。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、米国と韓国政府が衛星画像やその他の情報に基づいて主張しているように、ロシアへの北朝鮮軍派兵を否定していない。
プーチン大統領は木曜日、ロシアの都市カザンでの記者会見で、「画像があるなら、それは何かを反映している」と語った。
主要7カ国(G7)メンバーの日本は、2022年にウクライナへの本格的な侵攻を開始して以来、ロシアに一連の制裁を課している。
林氏は「ロシアと北朝鮮の軍事協力深化における最近の進展がウクライナ情勢を悪化させ、日本周辺地域の安全保障に影響を与えるのではないかと非常に憂慮している」と述べた。
日本は「公正かつ永続的な方法で」ウクライナにできるだけ早く平和をもたらすために他国と協力すると付け加えた。
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