東京:日本の鈴木俊一財務大臣は木曜日、ドルが対円で34年ぶりの高値を付けたことを受けて、当局は為替レートの過度な変動に対処するあらゆる措置を排除しないと述べた。
鈴木氏は記者団に対し「われわれは(1ドル=152円や153円といった)(ドル/円)水準そのものに注目するだけでなく、その背景も分析している」と語った。 「我々は高い危機感を持って注視している」と同氏は付け加えた。
鈴木氏はまた、過度な為替変動は望ましくなく、ファンダメンタルズを反映して通貨が安定的に動くことが重要だと述べた。
鈴木氏はその後国会で、円安にはメリットとデメリットの両方があるものの、物価への影響を依然として懸念していると述べた。
同氏のコメントは、水曜日の米インフレ統計の発表を受け、円相場が1990年以来の安値となる1ドル=153円を超えて下落したことを受けたもの。 木曜日のアジア市場のドルは152.90円だった。
市場参加者は日本当局による円への介入の兆候を警戒していた。
日本が最後に外国為替市場に介入したのは2022年で、最初は9月、次に10月に円相場を支援した。
これに先立ち、日本の通貨外交トップの神田正人氏は、最近の円の動きは急速であり、あらゆる行動を排除するつもりはないと述べた。
しかし、鈴木氏と苅田氏はともに、一晩の円安が行き過ぎとみなされるかどうかについては明言を避け、急激な円安に対して「断固とした行動」を取るよう警告を強めなかった。
神田国際財務副大臣は記者団に対し「(ドル/円の)特定の水準は考えていないが、過度のボラティリティーは経済に悪影響を与える」と述べた。
同氏は「最近の動きは速い。過剰な動きにはあらゆる選択肢を排除せず適切に対応したい」と述べた。
苅田氏は、当局が円相場を支援するために外国為替市場に介入する準備があるかとの質問に対し、「われわれはいつでもいかなる状況にも対応する準備ができている」と述べた。
みずほ証券外国為替部長ストラテジストの山本雅文氏は「日本が1ドル=145円を超えた円安を阻止するために介入した2022年と比べ、今回は日本当局に円を守る決意が欠けているようだ」と述べた。 。
「ドル高は好調な米国経済を反映しており、日米金利差が広く明らかになっていることを考えると、日本当局は今介入しても何の役にも立たないと考えるかもしれない。」