与党自民党の複数の派閥を巻き込んだ政治資金調達スキャンダルに悩まされ、日本の岸田文雄首相の党首選が行われる2024年の将来は不透明だ。
しかし、岸田氏に代わる自民党総裁としての明確な措置は、岸田氏政権下の2024年4月会計年度の当初予算が議会で可決されるまで検討されない可能性があり、暫定期間は人気のある後継者を見つけるために使われる可能性が高いと政治専門家は言う。 言った。
自民党内の派閥が関与する政治における金融スキャンダルに国民がうんざりしている中、無所属議員が党首候補として注目されるべきだと同党は主張した。
2023年12月13日、東京の首相官邸で記者会見に臨む岸田文雄首相(共同通信)
2023年上半期は、岸田氏が2024年9月に予定される自民党総裁選に向けて解散総選挙で勝利し、政治的影響力を強化する狙いがあるとみられ、いつ衆議院を解散するかが注目された。
現下院議員の4年の任期は、首相が解散しない限り2025年10月に満了する。
岸田氏が5月に広島選挙区で主要7カ国首脳会議(サミット)を主催した後、最初に原爆が投下された都市で核兵器のない世界のビジョンを示して人気を集めたため、解散の憶測はさらに高まった。
それにもかかわらず、物価の高騰に国民の不満が高まるなか、賃金の伸びが不十分であり、首相や政府関係者が関与した一連のスキャンダルもあり、首相の支持率は2023年後半になっても低下し続けた。
大きな打撃となったのは、12月初旬まで岸田氏が率いていた第4グループを含む自民党の主要5派閥が関与した秘密裏金スキャンダルが最近発覚したことで、いずれも裏金イベントからの収入を過少申告していた疑いがある。
このうち、暗殺された安倍晋三元首相が以前率いていた最大派閥は、党員らがチケット販売などで集めた党収入から数億円をプールし、秘密資金を作った疑いが持たれている。
検察は政治資金規正法違反の疑いで安倍一派と二階俊博元幹事長率いる一派の捜査を開始し、自民党と民主党に大きな代償を与えた。
岸田政権の支持率は、共同通信社が12月中旬に実施した最新の調査で22.3%と過去最低を記録し、政権の「危険レベル」と広く考えられている30%を大幅に下回った。 PLDの支持率も低下した。
日本大学の岩崎正博政治学教授は、岸田氏は「現状を変えるために何もできない」と述べ、他のアナリストも岸田氏の国民の支持の弱さが同氏が近く辞任するのではないかとの期待を高めていることに同意した。
しかし、多くの自民党議員が岸田氏に汚職スキャンダルの全責任を負わせたいと考えているため、少なくとも予算案が採択されるまでは岸田氏を党首の座から追放しようとする可能性は低い。 2017年の議会でも緊密に。
自民党が国会での優位性を理由に次期首相となる新党首を選出した場合、次期1月通常国会でスキャンダルを巡る野党陣営の討論に直面することになり、動揺することになる。新しい政権。 。
岸田氏は2024年初めにジョー・バイデン大統領に国賓として米国に招待されたが、これは同氏の「卒業旅行」として扱われる可能性が高いとアナリストの1人は述べ、岸田氏はPLDの次期指導部に立候補することはできないと付け加えた。 選挙。
おそらく3月の岸田氏の国賓訪米までに、自民党の次期総裁・首相をめぐる争いは激化すると予想される。
岸田文雄首相が2023年12月27日、東京の官邸に入る(共同通信)==共同通信
岸田政権樹立の「キングメーカー」として水面下で働いた麻生太郎元首相は、自民党のベテラン議員である茂木敏充幹事長を党首に昇格させることを目指している、と党関係者が明らかにした。
このような展開は、2021年10月の岸田政権発足以来目立っていた自民党の2大有力グループである麻生氏と茂木氏率いる派閥が首相を見捨てたことを示しているとアナリストは指摘する。
一方、岩崎氏は、与党派閥が関与した金融スキャンダルに対する国民の否定的な認識を踏まえ、無所属議員が将来新しい自民党を作り上げる上で重要な役割を果たすことが期待されていると述べた。
自民党の各派閥は伝統的に議員に選挙資金を提供し、閣僚のポストに推薦してきた。 批評家らは、党内でそのような機能を持つグループが募金イベントやその他の手段を通じて秘密資金を生み出すよう奨励していると指摘している。
岩崎氏は、派閥に所属する自民党議員に対する国民の不信感を踏まえ、新党首の本命の一人は、一部メディアの世論調査で将来の首相候補の最有力候補に挙げられている無所属議員の石破茂元幹事長であると述べた。 。
石破氏は有権者の間での人気にもかかわらず、1993年に当時の自民党主導政権を打倒するために離党して以来、与党議員からの支持を得るのに苦労していた。1997年に復帰して以来、PLD総裁選で4度敗れている。
しかし岩崎氏は、国会議員らは「個人的な好みとは関係なく、自民党の考え方に基づいて、現状を克服し、次期衆院選で勝利する」リーダーとして石破氏を支持する可能性があり、党員はこの時流に乗っていると述べた。
明治大学政治学教授の西川伸一氏は、次期首相は野党勢力の動向を注視しながら、資金疑惑が沈静化するまで衆院解散のタイミングを慎重に検討する可能性があるとの見方を示した。
西川氏は「自民党は、最近、大スキャンダルの中で野党が結束したにもかかわらず、再び分裂するのを待つつもりだ」と語った。
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