日本の「マイナンバー」保険証制度の政府運営に多くの人が不支持:世論調査






マイナンバーカードの裏面に氏名、住所、生年月日などの情報が記載されたICチップが写っている=東京都千代田区で2024年7月26日、和田憲二撮影)

来年12月、日本の健康保険証と「マイナンバー」電子チップ付き身分証明書の統合に伴い、既存の保険証が原則廃止される。 7月20~21日の毎日新聞世論調査によると、政府が推進するデジタル社会への利便性向上などへの期待はあるものの、データ保護などへの不安は依然として高く、新制度への批判よりも政府運営への反発の方が顕著だった。システムそのもの。

調査は携帯電話へのテキストメッセージと固定電話への自動通話で実施された。携帯電話で回答した507人のうち、401人が既存の保険証の削除に関する質問に自由回答した。彼らの意見には不支持と支持が入り混じっており、半数以上が反対または懸念を表明し、多数が賛成を表明した。


役割の拡大に期待

現行制度による健康保険証の新規発行は12月2日で停止され、事実上の廃止となる。ただし、この日までに作成したカードは次の1年間は使用可能であり、この日から健康保険証の代わりとなる「資格確認証明書」が発行されます。マイナンバーカード。証明書は最大 5 年間有効です。

調査対象者のうち、支持を表明した人の多くは、マイナンバーカードがさまざまな用途に活用される可能性に期待を示した。 40代男性は「運転免許証とマイナンバーカードを一体化することで、一体型のIDとして利用したい」と話す。 50代女性は「できれば福利厚生や確定申告、年金手続きなどを一元管理できるといい」と話す。 40代男性は「(マイクロチップのない)紙の保険証は悪用などのリスクが高い」、30代男性は「写真も入っていない紙の保険証が使われているのはおかしい」と話した。 ID として」は、セキュリティの向上を重視するサポートの流れを反映しています。






2021年11月9日、東京・品川区の私立NTTメディカルセンター東京で、健康保険証として使われるマイナンバーカードを読み取る装置が見られる。顔認証やPINコードの入力で保有者を特定する。 (毎日)


情報漏洩の不安

しかし、情報漏洩のリスクは、新しいシステムに対する反対やためらいの最も一般的な理由の 1 つです。ある70代の男性は次のように書いています。個人情報が漏洩するとリスクはさらに高まります。 » 50歳男性は「個人情報の漏洩を防ぐにはリスクの分散が基本だ。マイナンバーカードによる個人情報の一元管理には反対です。 »

40代男性の「パスワードシステムは人々、特に高齢者や障害者を考慮していない」など、デジタルデバイドを懸念する意見も出た。 80歳以上の女性は次のように書いています。「現在の紙の保険証は保管しておくべきです。マイナンバーと紙の保険証のどちらを個人が自由に選択すべきか。 »


準備不足

マイナンバー証明制度の導入に関しては、既存の保険証の廃止は時期尚早と感じる人が多い。 50代女性は「撤去自体には反対ではないが、説明不足で問題がよくわからない。 » 40代の男性は次のように書いています。「信頼できるシステムが導入されるまで、現在の紙の保険証も使用し続けるべきです。 » 30代女性は医療機関の対応や国民の意識などを理由に「最低でもあと3年は準備が必要だと思う。 »

厚生労働省によると、6月のマイナンバーカードの健康保険証としての利用率は9.9%だった。






「マイナンバー省庁横断的情報総合監視本部」の会議で発言する岸田文雄首相(右)、右に鹿野太郎デジタル担当相=東京・首相官邸で2023年8月8日毎日撮影/竹内寛)


本来はオプションのはずですが…

しかし、際立っているのは、マイナンバー保険証制度自体に対する反対意見だけでなく、政府の導入方法にも反対していることだ。

40代男性は「保険証廃止とマイナンバーカード取得の任意化には政治的一貫性がない」と話す。 50代の男性は「そうでないのに強制に向かっていくという事実は支持できない」と語った。 60代女性は「多くの課題を解決しないまま強行しようとするのが気に入らない」、60代男性は「多様性を認める社会と言っているのに」と話した。 、マイナンバー保険証へのアップグレードを強制すべきではありません。 » 個人情報漏えいなどの懸念が根強い中、任意であるはずのマイナンバーカードを健康保険制度の利用に強制する政府の姿勢に反対の声が多く上がっている。

60代男性は「マイナンバーカードは任意だと言いながらこんなことをする。私は政府に対して不信感しかありません。 »

政府のデジタル化への取り組みに大きな期待が寄せられているが、経過措置は設けられるものの、現行カードの使用が段階的に廃止される前に対策を講じる必要がある。国民の生活に影響を与えるため、丁寧な説明と対応が重要だ。マイナンバー保険証制度導入の最大の障壁は、政府に対する国民の不信感かもしれない。

【野原大介、大熊真悟】

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