日本の検察当局が、政治資金集めスキャンダルを巡り、元政府報道官の松野博一氏を含む自民党幹部らを自主的に取り調べたと、関係筋が月曜日に明らかにした。
暗殺された安倍晋三首相がかつて率いていたこの派閥は、政党からの数億円の収入を政治資金報告書に記載せず、党員に返済するための裏金を創設したとされている。
検察はまた、同派会長の塩谷龍氏、先週自民党国対委員長を辞任した高木毅幹事長、世耕弘成前院幹事長顧問らも取り調べたと関係者は述べた。
集合写真には松野博一文元官房長官(左)と元自民党国対委員長の高木毅氏が写っている。 (共同)
今月初めに官房長官を辞任した松野氏は、2021年10月までの2年間派閥書記長を務めていたが、高木氏は2022年8月から同派の書記長を務めている。
塩谷氏は安倍首相が2022年7月の選挙演説中に暗殺されてから約1年後の8月、集団指導体制の下で派閥会長に任命された。
関係者によると、松野、高木、世耕の3氏は、政治資金規正法に基づく時効前の2022年までの5年間で、それぞれ1000万円以上を受け取った疑いがある。
塩谷氏も数百万円を受け取ったという。
関係者によると、同党は2022年春ごろ、PLD議員の4分の1以上に当たる99人の党員に対し、この慣行に疑問があるため資金返済を停止すると通告したという。
しかし、多くの会員が反対したため計画は撤回されたという。
関係者によると、検察当局はすでにグループの敷地内を捜索しており、グループのリーダーらの関与を捜査しているという。
このスキャンダルは、最近まで岸田文雄首相が率いていた党派を含む自民党の5つの派閥が徴収された党の収入を報告しなかったとする刑事告発によって引き起こされた。
検察当局は、安倍派「清和研」または「清和政治研究会」が、党員がチケット販売で集めた党収入の一部を返還した疑いがあると関係筋が明らかにした。 その額は2022年までの5年間で約5億円となる。
検察当局は、任意の取り調べに対し、政治資金申告書の収入報告を怠ったことを認めた派閥の会計士に対する立件に向けて取り組んでいる、と関係者らは述べた。
議員らが会計士と共謀した疑いがある場合、刑事告訴される可能性があると関係者らは付け加えた。
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