2日の「韓国合同参謀本部」によると、北朝鮮が2日午前6時53分、首都・平壌から新型固体燃料を使用したとみられる中距離弾道ミサイルを発射したのが発見された。
日本政府は発射を確認し、沿岸警備隊は船舶に対し、落下物があれば通報するが近づかないように警戒するよう注意を呼び掛けた。
韓国によると、ミサイルは約600キロ飛行し、最終的に朝鮮半島東の日本海に着弾した。 日本の防衛省は、ミサイルが日本の排他的経済水域(EEZ)の外に着弾したとみられ、飛行距離は650キロ(400マイル)、最高高度は100キロ(62マイル)と推定している。
韓国合同参謀本部はミサイルの正確な種類を明らかにしていないが、北朝鮮は固体燃料エンジンを搭載した新型中距離極超音速ミサイルを実験した。
北朝鮮が2024年に弾道ミサイルを発射するのはこれで3回目となる。ごく最近では、3月に北朝鮮の指導者金正恩氏が防衛能力開発のため、新型中距離極超音速ミサイル用の固体燃料エンジンの地上試験を監督した。
ロシアは最近、国連安全保障理事会で拒否権を行使し、北朝鮮に対する国際制裁を監視する専門家委員会の更新を中止した。 同委員会はモスクワと北朝鮮間の武器取引疑惑を調査する責任を負っている。 この動きは10日の韓国議会選挙の約1週間前に行われた。
米国は、ロシアが「北朝鮮との共謀に関する委員会の報告書を隠すという利己的な目的で」拒否権を行使したと述べた。
ソウルの梨花大学教授、レイフ・エリック・イーズリー氏は電子メールで次のようにコメントした。「金政権は軍事力の向上を優先しており、韓国の国会選挙中に沈黙するつもりはない」。
ロシアと北朝鮮の軍事関係の増大に対する懸念がある中、米国とアジアの主要同盟国である韓国と日本は安全保障協力を拡大している。
米国、韓国、ウクライナの当局者は、北朝鮮がウクライナ戦争で使用するためにロシアにミサイルやその他の兵器を供給していると非難した。 北朝鮮とモスクワは非難を否定している。
韓国外務省は火曜日、北朝鮮とロシアの間で軍需品を輸送するロシア船2隻と、北朝鮮の外貨獲得を支援するために北朝鮮労働者の雇用に関与したロシアの2団体に対する制裁を発表したと発表した。
日本の岸田文雄首相は火曜日、北朝鮮のミサイル発射を非難したことに加え、地域の平和と安定に悪影響を与えたと述べた。 また、北朝鮮の頻繁なミサイル発射は全く容認できず、米国やウクライナなど主要国と連携すると述べた。 韓国は安全を確保する。
北朝鮮は日本との首脳会談開催には関心がないと述べ、いかなる交渉も拒否しているが、そうなればすでに敵対関係にある両国の関係がさらに悪化する可能性がある。
同時に、日本のメディア報道によると、米国政府は、7月にワシントンで開催されるNATO首脳会議の際に、バイデン大統領と日本および韓国の指導者との首脳会談を企画している。