インドのナレンドラ・モディ首相は今後5年間政権の座に留まるが、総選挙の結果は同首相の全体的な求心力が低下している可能性を示している。
モディ氏は火曜日、同盟が下院で過半数を確保したことを受けて勝利を宣言した。 しかし、同氏の政党は単独で過半数を獲得するには程遠く、地元メディアは同党が水曜日に連立協議を開始すると報じた。
火曜日に開票が始まり、選挙管理委員会は全543議席が確定したと発表した。
モディ首相率いるインド人民党が率いる同盟は293議席を獲得した。 しかし、BJPの勢力は240議席まで低下した。
この数字は、出口調査の予測に反して野党連合が急激に勢力を増した前回の選挙で主張した303人を大きく下回っている。
ある専門家は、この結果は主要問題に対する政府の実績に対する不満の高まりによるものだと述べている。
デリー大学のスシラ・ラマスワミ教授は、政府が失業と物価上昇という根本的な問題に対処できなかったこと、そして政府は政府を攻撃するつもりはなかったという感情がこの結果の根源にあると考えている。
最大野党インド国民会議派のラーフル・ガンジー氏は、今回の選挙でインド国民がモディ氏の辞任を望んでいることが明らかになったと述べた。
野党連合は現与党の少数政党からの支持を獲得しようとしているとみられる。