ある日本人指揮者が、ウクライナのオーケストラが母国でコンサートを開催できるようクラウドファンディングキャンペーンを開始した。 同氏は、これが人々がロシアの侵略が続くウクライナについてもっと知るのに役立つことを望んでいる。
吉田博文氏は先週月曜日にキャンペーンを開始した。 2021年からはウクライナ南部オデッサの国立アカデミック・オペラ・バレエ劇場の首席客演指揮者を務めている。
吉田氏は、音楽を通じてウクライナの人々を励ますために、2023年9月に同劇場でオペラを演出した後、このプロジェクトに触発された。
キャンペーンは来月末まで続き、3,000万円、つまり約20万ドルの寄付を目標としている。
寄付金は、団員約80人の旅費やコンサートホールのレンタル費、その他プロジェクトに関わる経費として活用される。
2022年2月にロシアがウクライナへの侵攻を開始した後、この劇場は一時閉鎖された。同年6月に再開し、それ以来、厳しい経営状況にもかかわらずショーの上演を続けている。
吉田氏は、侵攻が始まってからほぼ2年が経つが、ウクライナ人は希望を失うことなく持ちこたえていると語った。
さらに、日本人が音楽を通じてオデッサの音楽家たちとインスピレーションを共有し、ウクライナ情勢への理解を深めてほしいと付け加えた。