昨年のワールドカップでのダイナミックな活躍を受けて、なでしこジャパンにとってパリオリンピック出場権獲得は当然のことのように思われたが、その課題は決して簡単ではなかった。
戦術の変更と前例のない物流上の問題に対処しなければならなかった後、代替策がホームの女子サッカーに大惨事をもたらす可能性があったにもかかわらず、池田太のチームは夏季大会への出場権を確保できて安堵しているだろう。
ワールドカップ・ニュージーランド大会での日本のキレのあるサッカーは、グループステージで最終優勝者のスペインを4-0で破るには十分だったが、池田は準々決勝で敗退して以来、いつものバックスリーから外れていた。
水曜日に東京で行われた北朝鮮との重要なオリンピック予選でチームが勝利した後、池田氏は、チームに選手が18人しかいないこの夏のパリでは、より幅広い戦術の幅が最も重要になると説明した。
2024年2月28日、東京国立競技場で行われたアジア最終予選第2戦で北朝鮮を破り、パリオリンピック女子サッカー大会への出場権を獲得した後、チーム写真にポーズをとる日本人選手たち。 (共同)==共同
「暑い中でボールをうまく動かし、相手に合わせてラインナップにバリエーションを持たせるためには、3日ごとに接戦が続く中で、多くの選手が必要だと考えた」と池田監督は語った。
4人制の守備陣がまだ適切に構築されていなかったため、監督は選手たちと相談の上、北朝鮮戦では3人の守備陣を柔軟に起用した。
緊張した瞬間にゴールキーパーの山下彩夏選手がゴールラインの外にボールを落としてしまったものの、日本はゲームのコントロールを決して失わず、チャンスをゴールに変える巧みな技を見せ、最も重要な場面で決定力を発揮した。
マンチェスター・シティのMF長谷川唯は「練習では3人のディフェンダーを試すことすらできなかった」と語った。 「でも、ワールドカップで培った基礎があったので、落ち着いてボールを回すことができました。」
「フィールドに誰がいるかによって、いろんな戦い方ができるチームになればいいですね」。
北朝鮮が世界8位の日本に1つ差をつけられているため、ホームアンドアウェイの予選プレーオフに進出するのは決して簡単なことではなかった。 そして、当初平壌で予定されていた第1戦がサウジアラビアに変更されることをわずか5日前に知った後、チームはさらなる障害に直面した。
2024年2月28日、東京・国立競技場で行われたアジア最終予選第2戦で北朝鮮を破り、パリオリンピック女子サッカートーナメントへの出場権を獲得し、歓喜する日本人選手たち。 (共同)==共同
ヨーロッパを拠点とする選手の中には、飛行機で日本に来たものの、すぐに地球半周して中東に戻り、最終的に第2戦のために日本に戻るという人もおり、準備に深刻な影響を及ぼした。 熊谷紗希船長は「このようなことはあってはならない」と述べ、今後このような事態を避けるための「規制」を求めた。
異例の状況で厳しい試練となったが、それでも日本選手たちは高得点で合格し、パリオリンピック初の金メダル獲得に必要な強さを見せた。
「この試合の準備には2日間ありましたが、それでもこの激しい競争に対処するために、ファーストレグと比較して調整することができました。 それが私たちの強みです」と熊谷氏は語った。
「我々はワールドカップ優勝を目指しており、チャンスはあった。 私たちはオリンピックで金メダルを争えるポテンシャルを持っていると信じています。」
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