日本の原子力規制当局は、事故と自然災害が重なった場合に、原子力発電所周辺の人々に対する「屋内退避」規定を実施する最も効果的な方法について専門家と協議する予定である。
2011年の福島第一原子力発電所の三重メルトダウン後に原子力規制委員会が定めたガイドラインでは、重大事故発生後は原発から5キロ以内の住民に直ちに避難するよう求めている。
原発から5~30キロの範囲に住む住民には屋内退避を求めているが、放射線量が一定レベルを超えた場合は避難するよう求めている。
元旦に能登半島中部を襲った強力な地震により、多くの家屋や建造物が破壊され、志賀原子力発電所周辺の多くのコミュニティが孤立した。
このため当局は、原子力発電所の事故と自然災害が重なった場合に住民の安全をどのように確保するかを議論することになった。
国の防災基本計画では、家屋が倒壊した住民は避難所に避難し、屋内に留まらない場合は避難するよう求めている。
当局は水曜日、放射線被ばくを避けるために避難と屋内退避を組み合わせることが有効であることを確認した。
当局は、自然災害や原発事故の進展に応じて、屋内封鎖要請の時期や解除時期、対象地域などを柔軟に決定する方法を検討するため、外部の専門家を含むチームを設置することにした。
当局事務局は2024年度末までに報告書をまとめる予定。