野木和弘 | AFP | ゲッティイメージズ
中国の王毅外相は金曜日、中国で拘束されている邦人、食品の輸入禁止、半導体の規制などの難しい問題について話し合う中で、中国と日本との関係は危機的な段階にあると日本の外相に語った。
汪氏は土曜日に開催される東アジアサミットおよびASEAN地域安全保障に焦点を当てた枠組みに先立って、ラオスで東南アジア諸国連合ASEAN主催の外相会議の傍らで日本の上川陽子氏と会談した。
両国の関係は近年、領土主張、貿易摩擦、福島原発の処理水を海に放出するという東京の決定に対する中国政府の怒りなどの問題をめぐって緊張している。
しかしここ数カ月、中国と日本の当局者は数年ぶりに複数の協議交渉を再開することを決定し、関係がより安定した基盤にある可能性があることを示している。
中国外務省が発表した協議報告書によると、王氏は上川氏に対し、「中日関係は現在、前進するか後退するかの瀬戸際にある」と語った。
「中国の対日政策は常に安定しており、継続的である。 日本側が中国に対する客観的で正しい認識を確立し、積極的かつ合理的な対中政策を追求することが期待される。 »
8カ月ぶりの対面会談で上川氏は、福島の水漏れ事故を受けて中国政府による日本産食品の輸入規制の解除を強く求めた。
同氏はまた、中国に拘束されている日本人の迅速な解放も求めた。 昨年中国で日本の製薬会社アステラス製薬の深いつながりのある幹部が逮捕されたことについて、一部の東京当局者は次のように述べている。 かなりの冷却効果 ビジネス面では外国投資の減少と日本人駐在員の流出につながっている。
日本の外務省が発表した声明によると、上川氏は「邦人や日本企業が中国で安心して事業を展開できる環境を整えることが極めて重要だ」と汪氏に語った。
米国の緊密な同盟国である日本は、他のG7諸国とともに、戦略分野で中国との経済関係を断ち切り、交渉では米国と歩調を合わせることを模索してきた。 国境 中国政府による先進半導体へのアクセスを制限するためだ。
中国の声明によると、上川氏は汪氏に対し、日本の半導体輸出規制は特定の国を対象としたものではなく、日本はこの問題について中国との建設的なコミュニケーションを維持する用意があると述べた。
日本の外務省によると、両大臣は定期的なコミュニケーションの確立を目指すと述べ、協議を継続するために互いの国を訪問するよう相互に招待した。