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経営者を悩ませる退会者

よくある話だが、本音としては

フィットネスクラブにおいて一番問題となるのは顧客が来ないという、あまり考えたくない状況に差し迫る瞬間だ。顧客として訪れてくれればそれに越したことはないものの、長い間ずっと通い続けてくれる人ばかりではない。一見すると最初は熱心に来ていたが、ある日を境にぱったりと来ていた人が来なくなってしまった、なんて現象はよくあるもの。こうしたフィットネスクラブの場合は強制的なものはなく、あくまで自己都合という点で訪れては運動をしていることを目的に訪れている、ほぼほぼ趣味と娯楽のためにしている人ばかりだ。それならまだいいが、アルバイトや社員など関係なく、仕事として既に雇用されている身であるにも関わらず、翌日になったら出勤日であるのに来なくなってしまったということの方が余計に質が悪い。筆者はそういったことに何度か出くわしているが、大体仕事を教える前に退店してしまうという道順であるため痛手ではないため、去る者追わずといったところだ。

但しフィットネスクラブのような会員制のクラブにおいてはそんな悠長に辞めていく人を見送っていられる状況ではない。後からドンドン宣伝を売っていけば顧客を集められる、などと高を括っていると

廃業まで、猫も驚くほどまっしぐらな転落模様が描かれてしまう。フィットネスクラブも結局はお客様という存在あってこそ運営を続けていくことが出来ている、ということを考えていなければならない。純粋にサービスなどが整えられていればそれで問題ないだろうと思いたいが、入会してそれなりにお金も払ったのにどうして退会という選択肢を選んでしまうのか、その理由が分かれば経営者にとっても何かしらの対策が取れる、とはいえなかったりするもの。

どうしてかというと、そもそもこの日本におけるフィットネスクラブとは先に話したように『趣味の一環』として行っている面が強すぎるからだ。

退会理由から見えてくる、米国などとの違い

退会理由としてあげられる点を見ていくと、フィットネスが盛んに行われているアメリカやイギリスとの違いがどんなところなのか、という点も見えてくる。特にフィットネスクラブ大国と称してもいいくらい盛んに行われているアメリカとは物凄く大きな壁となってその違いを克明にしているので、主にアメリカと比較した上でどうして日本のフィットネスクラブにおいて会員たちが簡単に退会してしまうのか、その理由を見てみよう。

理由その1:健康保険制度の違い

まず最初に、日本では健康教育という物がアメリカと比べると非常に後進的であるということ。こう書くとネガティブ的な側面に取れるところがあるかも知れないが、決してそればかりではない。日本とアメリカでは健康保険制度が大きく違う、前者は治療を行った場合には本来負担するはずのお金の3割負担でいいということ、後者は負担は全額自腹となるがそれは恐ろしいぐらいの値段を支払わないといけない。

このためアメリカでは健康教育、つまりフィットネスなどの身体を動かすことでストレスなどの内的な病気を改善していこうとするが、日本の場合は負担金額が世界的に見ても少ないためフィットネスクラブの必要性をあまり意識する必要がない。

理由その2:楽をしたがる

よくある話だが、日本人はどうしても短期決着型を求めたくなるもので、フィットネスにしてもなるべく短時間でムキムキに、腰回りなどの悩みの部分をすっきりくっきり慣れるようになりたい、できるだけ早くという言葉を堂々とトレーナーにつきつける人もいるというのだから、目も当てられない。運動するにしても、目に見えた結果が出るまで数ヶ月という最低でもこのくらい時間を要することを、良しとしない。なのでどうしても長期間通うことになるフィットネスクラブ通いも続けられなくなってしまうというが、これについてはほとほと困ったものだとしか言い様がない。

数回訪れただけで驚くほど劇的に痩せられるわけもなく、結果も出て来ることはないため 時間という時間は掛からないことに越したことはないと考えている人が多すぎるというのも、退会を促している原因となっている。

理由その3:退屈と感じる

また究極的に、そんなことを言われても同しようもないという退会理由がある。『つまらないから』、そう平然と答える『大人』が当然のように入る。フィットネスクラブに一体何を求めてきたのかと、もはや来ているそもそもの理由は何だったのかと、根本的な原理が見当たらなくなった人も理由としてあるという。

根本的に見え方が違う

先ほどアミューズメントパークという表現をしたのは、まさにこうした事情があり、そして昔から続くフィットネスクラブにおける問題として上げられる、日本のフィットネス業界を悩ませる最大最強の問題だからだ。ネズミと愉快な仲間たちが夢の世界という利権まみれの仮初の世界で闊歩するところと勘違いしているかどうかは分からないが、フィットネスクラブに対してはそんな風に見なしている人が多いという。

アメリカでは保険料が恐ろしく高額となっているため健康維持をするためにも体を動かすことを最優先としているが、日本では保険料が一部負担となっているため病気になっても医者に行けばそれでいいと考えてしまう。悪いことではないが、日本でフィットネスクラブのような健康教育人に対して、どうしても継続しない人たちの問題は変わらず消えることはない。